デザスク報告:「デザイン思考実践編 -みんなの案件・プロジェクトを考えてみよう- in Cue」(6/29)
今回は株式会社オカムラさんの共創スペース「Open Innovation Biotope “Cue”」にて開催。テーマは「デザイン思考実践編」でした。
参加者は新規事業を立ち上げたい方、印刷会社の方、メーカーでデザイナーをされている方、デザインを勉強中の学生さんなど。いつもと違う会場だったこともあり、初参加の方が多い印象でした。


【レクチャー】
変化の多い時代、多くの人がよしとすることが必ずしも正しいとは限りません。デザインは「今までにない答え」を出すための大切な考え方です。
(デザイン態度)
そもそもを問う/ワクワク、たのしい、うれしい/とにかくやってみよう/デザイン思考
/意味づけ/自覚
(デザイン思考のプロセス)
観察/探索 → 目的設定/意味づけ → 企画アイデア/ひも付け → プロトタイピング → 検証
デザイン態度やデザイン思考について学んだ後、校長から「あなたの全人格・全人生をかけて観察してください」という声掛けがありました。
・自分のこれまでの経験
・培ってきた価値観
・大事にしていることや人間力など
を総動員して目的を考えていくことで、自分らしい新しい可能性が見えていきます。
さらに、業界や社会の状況、ターゲットや利用シーンといった周辺の要素など、いろんな角度から情報を集めることで無数に可能性が出てきます。
そこに自分がどんな世界を描きたいのかを掛け合わせると、自分だからこそのアイデアが導かれます。アイデアが定まったら、その後に価格設定等を考えて市場にトライアンドエラーをしていきます。
膨大な情報を集めるとつい目移りしやすくなりますが、自分の「目的」や「スタンス」を明確にすることで、手放すべき情報を見極めることができ、アイデアを完成形へと近づけることができます。

【ワーク・発表タイム】
2人1組になり、それぞれ考えたいテーマや課題を1つ決めて、デザイン思考のプロセスを回しながらじっくり考えていきます。
まずは観察。いろんな視点から、普段見ていることじゃないことを意識しながらじっくり観察していきます。デザイン思考のプロセスを行ったり来たりしながら、ぐるぐると考えていくのがポイントです。
地域の活性化やおみやげづくり、新しいコミュニケーション、フリーペーパーの作成などいろんなテーマが出てきて、チームで対話をしながら企画まで落とし込んでいきました。

【感想】
・頭を使ったけど楽しかった。話しながらまとまってくる感じがしてよかった。
・付加価値が生まれる対話ができ、いい経験になった。
・最短距離を目指すのではなく、ぐるぐると考えることが大事だと思った。
・ずっともやもやしていたことが整理できてよかった。
・普段は同世代と話すことが多いので、世代の異なる方から違った視点を得られておもしろかった。

参加者の方から、スケジュールが限られる中でどこまでデザイン思考のプロセスを回していくのかと質問がありました。校長からは考えが深まったところで全部決めていきたいので、会社の中の決裁を全部最後にさせてもらうことで、なるべく考える時間を取るようにしているとの回答がありました。
また、企画のアイデアが出てきても、経済的に成り立つように考えた方がいいのではないかとの意見がありました。事業として続けていくのであれば、やはり経済性をどう担保するかが大事です。ただ売上ばかりを重視すると、儲からないからやめる、モチベーションが続かない…ということにもつながるので、どちらもバランスが大事になります。

【まとめ】
デザイン思考のプロセスでは、「観察」がとても重要です。クライアントにヒアリングするだけでなく、自分で調べたり人に聞きに行ったりして、自分やその人の外にある広域な情報まで収集し、深掘りと拡張を繰り返すことでイノベーションが生まれます。
集めた多様な情報に翻弄されないためには、「そもそも何のためにやるか」という目的の吟味が不可欠です。自分たちにしか果たせない明確な目的を設定することで差別化が生まれ、企画アイデアがより鋭く研ぎ澄まされていきます。
■次回以降のデザスク
毎月2回開催しています。みなさんのご参加をお待ちしています!
・9月9日(水)19:00〜
デザインするってどういうこと?-デザイン態度とデザイン思考の活用法- vol.1
https://peatix.com/event/5152140
・9月29日(火)19:00〜
デザインするってどういうこと?-デザイン態度とデザイン思考の活用法- vol.2
https://peatix.com/event/5153594
・10月5日(月)19:00〜
地場産業をどうデザインする??
・10月21日(水)19:00〜
デザインの基本のキ @愛知県瀬戸市

